世界経済 2016 1 31

書名 戦争へ突入する世界 大激変する日本経済
著者 渡邉 哲也  徳間書店

 原材料などの商品相場の値動きを表すCRB指数は、
ひたすら低下を続けています。
 この指数は、エネルギーや貴金属、
農産物などを幅広く網羅して、
特に製品原料として使われる商品を多く含むことから、
物価上昇率の先行指標として注目されます。
 CRB指数だけを見れば、
世界経済は、需要不足を示し、
デフレ入りを示唆していると言えるでしょう。
つまり、供給能力が過剰と言えます。
 確かに、中国経済の拡大を当てにして、
強気の鉱山開発を続けてきた鉱山会社は、
経営が厳しくなったと聞いたことがあります。
 工業製品においても、
供給能力過剰と言えるでしょう。
 さて、世界は、供給能力が多く、
需要が不足している状態をどう解決してきたのか。
 昔読んだ本で、歴史家が書いた本を思い出します。
「そういう時は、戦争によって、解決してきた。
戦争によって、供給能力が破壊され、
需要と供給が釣り合うことになった。
 いや、供給能力が破壊され、
需要があるのに、突然、供給がなくなったので、
激しいインフレになった」という。
 経済学者のケインズは、平和主義者だったかもしれません。
「それならば、戦争ではなく、
政府が需要者となって、需要を作り出せばよい。
それで、需要と供給が釣り合う」

CRB 2015 12 26
 CRB指数とは、
株式市場における日経平均株価のように、
商品相場の値動きを表す指数です。
 この指数は、エネルギーや貴金属、
農産物などを幅広く網羅して、
特に製品原料として使われる商品を多く含むことから、
物価上昇率の先行指標として注目されます。
 経済評論家の亀井幸一郎氏は、
「キュリオマガジン2016年1月号」で、
こう指摘しています。
 2015年11月後半に入って、
CRB指数が急激に下げ足を速め、
景気減速とデフレ環境入りを示していると指摘しています。
 そして、平均株価とCRB指数の「かい離」が、
ここまで大きくなったのは初めてであると指摘します。
 つまり、株価が買われすぎているのか、
商品相場が売られすぎているのか、
いずれ回答が出るだろうと書いています。
(引用、以上)
 CRB指数だけを見れば、
世界経済は、需要不足を示し、
デフレ入りを示唆していると言えるでしょう。
 一方、ダウ平均株価は、
「世界同時好景気」と言われた2007年を上回っています。



























































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